薪がきた!
山小屋では現在3つの薪ストーブがあります。そのうち2つがこの時期でも稼動します。7,8月の真夏でも冷夏の時には火がはいることもあるのです。最近は薪ストーブを好んで使う人が増えてきたそうですが、なかなか燃料となる薪の調達が大変!どんな木でもいいわけではないので、こだわればこだわるほど、入手は困難になり、おまけに高くついてしまうものなのです。今回鷲ヶ峰ヒュッテのご主人の田口さんにとても良い業者さんを紹介していただき、早々と軽トラック3杯分のまきを仕入れたのです。カラマツや杉などの針葉樹は一本もありません。全てはナラ、ブナ、桜、栗、などの雑木でストーブの燃料には申し分のない種類ばかり。 小屋の前に整然と積むとなんとも趣があるとおもいませんか?やはり山小屋のアクセサリーにはもってこい。雰囲気は最高ですよね。しかしながら、これはなくてはならない必需品。夏が終わり秋風の吹くころになると「今年の薪はどうしよう・・・」っと少し心細くなったりします。調達もなかなか思うようにならない最近では、この夏の前の早い時期にたくさんの薪をすでに手にいれることができたのは、なんとも幸せ。 人は炎を見ているととても安心します。ただあかあかと燃える火の前にいるだけで、心が落ち着き、無心になることがことができるのです。それはその昔、人間が火を発見し、その使い方を学び、操れるようになったころからの潜在的な本能がいまでも残っているからですよね。火は猛獣から身を守り、暗闇を明るく照らし、冷えた身体を暖め、食べ物までもおいしくした。薪ストーブの前に腰をおろして、炎をみつめながら薪のはじける音を聞くと、ただ何も考えることもなく心地良い時間がすぎていくのです。大昔の人間の気持ちに戻っていくんですね。
by koro-1956
| 2011-05-22 15:06