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ゴルビーが死んで5年目の夏です。僕が結婚する直前に、市内の犬家に立ち寄ったとき目と目が合ったのが始まり。平成2年の6月だったと思います。結婚を控えた犬嫌いの妻が勝手に大型犬を飼う事をきめたことで、たいそうご立腹だったことを覚えています。以来17年間山小屋のシンボルとして、営業期間には、何千人のお客さんに接し可愛がってもらったことか。何年かするとわざわざ彼に会いにコーヒーを飲みに来てくれるお客さんもいるほどでした。彼は茶色のシベリアンハスキー、目は左右の色が異なるバイアイです。性格はきわめて温厚。無愛想ですが人や自分より小さな犬には絶対吠えない紳士。若い頃にはたびたび脱走し、メスのハスキー犬の所へ・・・

彼女は奥さんではありませんよ。ゴルビーをとても可愛がってくれたスタッフの松浦さん。
娘です。まだ小さい頃。小学生になったばかりかな。
茶色のハスキーはとても紫外線に弱いらしい。特に鼻の頭は何年間もただれたまま治らなかったんです。毛の色ももう少し赤みがかった茶色なのですが、新しい毛にはえかわった直後以外は白っぽい茶色でした。よく初めて会うお客さんには
「お目目の悪い秋田犬なのね」と言われていました。
ゴルビーが死んでからまる4年の今年になり、父が突然ゴルの墓標を建てると言い出しました。彼の墓はすでに父の「キスゲの歌」の歌碑の横、丸い形をした霧ヶ峰の石を目印に存在するのですが、なぜ急に、しかもどうして白塗りの十字架なのかがわからないままキスゲの時期を迎えたのです。するといつの間にか、墓標に寄り添うように実に立派なキスゲの花がシカ達に食われることもなく咲いたのです。今まで忘れかけていた彼の記憶がまた蘇り、こんな内容のブログを書こうと思いました。


僕はまだここにいるよ、忘れないでと言っているように思えて仕方ありません。もちろんお前のことは忘れはしないよ。今度犬を飼うならば、またハスキーを探そう。だけどどこにもおまえの代わりになる犬はいないのだから。




「お目目の悪い秋田犬なのね」と言われていました。




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by koro-1956
| 2011-07-20 15:08
霧ヶ峰の草原が一面に黄金色に染まるというのは、今や伝説になってしまったのでしょうか?毎年この時期になると花の咲き具合の電話がひっきりなしにかかります。「今年のキスゲはどうですか?見ごろはいつ?・・・」返答に困ってしまうのです。今年の花はとても見事!数も多いし、色も綺麗。しかしながらそれは、鹿の防護柵に囲まれた車山肩の周辺ごく一部だけなのであります。蝶々深山や車山の西斜面などに花はほとんどありません。
車山肩のキスゲを撮るには一眼レフカメラが必要。防護柵の電線が写ってしまうのです。

この三連休は、霧ヶ峰が一年中で一番賑わう時。早朝からたくさんのカメラマンが大きなカメラと三脚をかついで訪れます。一面に広がる大草原の黄金のじゅうたんを思い描いて・・・
夏のメインは決して花だけではありません。早朝や夕暮れ時の斜面をはう、低い雲の流れ、陽の光と影、青い空の色と緑のコントラストなど。この場所に暮らしていても、思わず息を呑む瞬間があります。




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by koro-1956
| 2011-07-20 10:04
7月に入って一週間。少しいつもより遅れて咲き出した日光キスゲ。昨年のまるで悪夢のような開花減少は今年はないようです。株の数も、蕾の大きさもまあまあ。鹿除けの電気柵を設けた、車山肩コロの丘付近ではおそらく見事に咲きそろう予想です。現在の開花状況から予測すると、満開になるのは来週後半以降。梅雨明けも13日頃との予報ですから、海の日の3連休と重なりかなり良いタイミングですね。心配なのは電気柵のない所。鹿の活動も活発です。開く寸前の蕾を、食い荒らしているのです。


電気柵により囲われて、守られている花達。

電気柵未設置との境目。何を基準にして、ここまでで切ってしまうのかが疑問。鹿達は当然柵のない所の花をたべます。
開花目前の蕾が食われています。
梅雨の合間にも見事に晴れる日が時々あります。梅雨明けがまじかになるとそれはそれは綺麗な日が・・・







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by koro-1956
| 2011-07-08 20:57
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by koro-1956
| 2011-07-02 21:48
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